過去に配信したメールニュースの一部です

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なお、メールニュースではこのような「国際会議の様子」や「旅行記」の他、奈良サイエンスアカデミーの活動の様子、今後の予定も随時配信しています。

 

 

 

「2011年の科学ニュース総括」(2011年12月配信)

奈良サイエンスアカデミーの皆様

 

年の瀬も押し迫ってきました。

本年は皆様にとって、どのような年でしたか。

今年のサイエンス関係のニュースを振り返ってみましょう。

 

[ニュース1]311日:

『東日本大震災およびそれを引き金とする福島原子力発電所事故』

現在、事故調査が行われていて、原因解明を目指しています。しかし、私としては、“福島原子力発電機は安定的冷温状態にある”とは、考えにくいです。(理由1)温度計が圧力容器にあり、一方核燃料はすでに溶けて圧力容器から落下しているとみられています。(理由2)圧力容器を覆う格納容器も水漏れを起こしているため、冷却水路がコンパクトな閉じた形になっていないからです。皆様は、どのようにお考えでしょうか。

 

[ニュース2]926日:

『高速度を超えるニュートリノ』

欧州合同原子核研究所(CERN:セルン)から発したニュートリノを、イタリアで捕らえたところ、光の所要時間より60ナノ秒速かった。とのことですが、1124日付けの読売新聞によると、「イタリアチームにより、ニュートリノの超光速を否定する論文が発表された」

とのことです。理由は、超光速の粒子は一般に不安定で、大量のエネルギーを放出するはずであるが、その兆候がみられていないとのことです。わたくも、これに同意いたします。

 

[ニュース3]1123

『「青少年のための科学の祭典2011」奈良大会が成功裡に終了した』

出展数50ブース、来場者数約1300

当日の写真および新聞記事を、ホームページから見ることができます。

https://vivaldi.ics.nara-wu.ac.jp/kagaku/

 

[ニュース4]1213

『ヒッグス粒子発見』

物に質量があるのは当然ですが、相対性理論と量子力学を組み合わせた素粒子の統一理論によると、質量を与えるためには必ずヒッグス粒子の存在が必要となります。ヒッグス粒子は、電荷がゼロでスピン(自転度)も持たないので特徴がなく見つかりにくいでした。このたび、欧州合同原子核研究所(CERN:前出)における「LHC(大ハドロン衝突機)」にて、質量約116-130Gev(ギガエレクトロンボルト:質量をエネルギーに換算している。目安として、1Gev=約陽子や中性子の質量)のヒッグス粒子が発見され、今後確認していくそうです。

 

[ニュース5] 1217日-22

『第10回重力、天体および宇宙物理学国際会議(ICGAC10)が、ベトナムで開かれる。』

私は、これに参加し、「スピンゼロとスピン1/2粒子の関係式の導出およびブラックホールへの適用」について講演をしてきました。ベトナムとしては、初の大きな国際会議で、大変に歓迎をしてくれました。とても良いところで、また行きたいです。

http://www.cpt.univ-mrs.fr/~cosmo/ICGAC10/ICGAC10.html

 

来年は、ホームページのアップデートなどをし、レベルアップしたニュースをお届けするつもりでいます。どうかよろしくお願いします。

 

また、皆様からのコメントもお待ちしています。

 

良いお年をお迎えください!

見目正克

「インドに行ってきました」(2009年12月1日配信)

今年も12月となりました.今年最後の科学ニュースをお届けします.

 

(1)11月7,8日に,奈良高等工業専門学校で開催された「青少年のための科学の祭2009年奈良大会は,無事に終了しました. 参加された方もおられる事と思います「当日の様子」を見ることが出来ます

 http://www.mech.nara-k.ac.jp/kagaku/

 

(2)奈良女子大学数学科の小林毅先生が中心となって,「まほろば・けいはんな科学ネットワーク」を立ち上げています このサイトからも科学情報をゲットすることが出来ます

 http://mk-kagaku.com/

 また,メールマガジンの購読をすることが出来ます

 =>「メールマガジン登録フォーム」へ

 http://mk-kagaku.com/mailing_list/mail.php

 

(3)10月の初めに,インドのコヒマとシュロンへ娘と行ってきました コヒマは,インド東北部のネガランドの州都で, ネガランドは多くの少数民族からなっています 私たちは,いくつかの学校へ案内され,民族衣装や歌で歓迎されました ここでは,お米,お茶が取れ,性格はシャイで,顔かたちも日本人的です。 民族衣装をまとった生徒さんに歓迎を受けた写真を1枚添付しますまた,1944年に,ここで日本軍と英国・インド連合軍とが戦い, 日本軍が破れ退却を始めたところです私たちが滞在した教会の外には碑が立っていて,「ここでお互いに戦ったが,今は握手をする」との主旨が書かれています

 

 シュロンでは,インド北東部最大の大学を訪れ, 地震の研究などの説明を受けました(ここは地震も多いそうです

 

(4)20101月に,「エネルギーと環境」問題の勉強会を行います

 この問題は,「青少年のための科学の祭典」奈良大会でも主要なテーマと位置付 け, 継続的に調査をする意向です.私もそのメンバーの1人ですので,皆さんと調べた ことをまとめて,「科学の祭典」で発表できたら良いと思っています奈良高専の藤井先生、帝塚山中・高を退職された堀内直代先生も,興味を持って協力していただけます。日程としては,土曜日の午後2時間程度と考えています希望者は,曜日を含めた日時および内容等の希望をお知らせ下さい。12月末に,具体的な日時と場所をお知らせします

 エネルギー問題は,私たちの生活に密着した切実な問題なので,主婦を含め興味をお持ちの方々の参加を,宜しくお願いします